「毎日」
私は毎朝、同じ時間に家を出る。
住宅街を抜け、小さな公園の横を通る。
そこにはいつも男の子がいた。
小学校低学年くらいだろうか。
ベンチに座り、ぼんやりと空を見ている。
最初は気にも留めなかった。
しかし、一週間経っても、二週間経っても、その子は同じ場所にいた。
雨の日も。
風の日も。
朝早くから。
学校へ行く様子もない。
少し気になった私は、ある朝声をかけてみた。
「学校は?」
男の子は私を見て、不思議そうな顔をした。
「今日はお休み」
そう言って笑った。
翌日もいた。
「今日もお休み?」
「うん」
その翌日も。
そのまた翌日も。
私は少し心配になった。
ある日、近くを掃除していた老人に聞いてみた。
「あの子、毎日いますよね」
老人は怪訝そうな顔をした。
「あの子?」
私は公園のベンチを指差した。
そこには男の子が座っている。
だが老人は首を傾げた。
「誰もおらんが」
冗談かと思った。
しかし老人の表情は真剣だった。
その時、男の子がこちらを見て手を振った。
私は思わず振り返した。
老人は青ざめた顔で私を見ていた。
その日から私は公園を避けるようになった。
気味が悪かったからだ。
それでも時々、公園の方を見ることはあった。
男の子はいつもいた。
こちらを見ていた。
何かを待っているように。
そして昨日。
仕事帰りに本屋へ寄った。
地元の歴史をまとめた古い写真集が目に入った。
何気なくページをめくる。
数十年前の住宅街の写真。
今の公園ができる前の写真だった。
私は息を呑んだ。
写真の端に、小さな男の子が写っていた。
見覚えのある顔だった。
写真の説明文を読む。
昭和48年、公園建設予定地付近。
この年、この場所で行方不明になった児童の最後の写真。
私は本を閉じた。
背中が冷たかった。
家に帰り、カーテンを閉めようと窓の外を見た。
向かいの歩道に、その男の子が立っていた。
初めて見る場所だった。
男の子は笑っていた。
そして小さく手を振った。
私は凍りついた。
今までずっと、
私が公園へ会いに行っていると思っていた。
でも違った。
あの子は最初から、
私のことを見ていたのだ。
公園で。
通勤路で。
そして今は、
私の家の前で。

ちょっと不気味なストーリー作ってみたー💫🧟✨
どうだったーー??🥹✨


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