冷たい足と温かい思い出
雪で足元が悪い日には
毎年毎回、祖父のことを思い出す。
祖父と同居し始めたのは
私が中学の時くらいだったんだけど
冬の日には
毎日私が帰ってきたら必ず
祖父は私の靴を
玄関から持ってきて
ストーブの前に温めてくれていた。
喧嘩した日も
グレていた日も
口を聞かなかった日も
毎日必ずストーブの前には
温まった私の靴があった。
子供の頃なんて
そんなありがたみを感じず、
ただ普通に当たり前のように
ストーブの前から
靴を取って出掛けていたんだけど
大人になって一人暮らし。
寒い玄関にある靴をはき
冷たい足を動かすと
ひしひしと感じて思うことがある。
ジジありがとう。
思い出と向き合う。
あでゅー。
一条 彩由 AYU ICHIJO
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