ビビの日記（ブログ）M-Grand(エムグランド) 鹿児島市山之口町 ラウンジ

眠れなかったので。

第161回 芥川賞受賞された今村夏子さんの「むらさきのスカートの女」読みました。

短くて読みやすくて好きだよ芥川賞。

以前日記に登場した「コンビニ人間」と同じ賞です。


主人公「黄色いカーディガンの女」が不気味な「むらさきのスカートの女」と友達になりたい話。

読み終えると結果主人公が1番の不気味さを持った人でした。

流石むらさきの補色の黄色。


みんなは勤務先の備品をバザーで売ってお小遣い稼ぎしちゃだめだよ。


最初は普通の語り口だな〜くらいで読んでたけど途中から「...？なんでそこまで知ってるの？」って不気味さを覚えました。

最後まで何故そんなことも知ってるの？って怖くなっちゃった。

でも家族関係とかは知らないみたいだから行動だけをひたすら追ってストーカーしてたんだろうなぁ

むらさきのスカートの女を遠くへ逃がすことを手伝って後から合流出来れば念願のお友達に。

合流出来なければ今までしてきた悪いことをむらさきのスカートの女の仕業にするつもりだったのかな

友達になりたいっていってたのに。えっ怖。

嫌、そこまでは考えてないはず多分。


後半で悲劇のヒロインぶる所長の気持ち悪さも一興。


黄色いカーディガンの女はどうするんだろう。

むらさきのスカートの女探すのかな。

ベンチでずっと帰りを待つのかな。

自分が次のむらさきのスカートの女になっちゃってるのにね。

人間臭くて所謂だれも「いい人」がいないこういう物語大好きです。

あとがきがなかったのが残念。


次は何読もうかな〜〜〜