アキラと大袈裟な染髪 Lounge CREA(クレア) 北九州市八幡西区黒崎 キャバクラ

クレア / 北九州市 八幡西区黒崎 キャバクラLounge CREA

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2011/09/25 20:09
アキラと大袈裟な染髪
僕は今、恐れ多く、とても罪深い事をしようとしている。神と母親から授かった聖なる髪に、自らの手で色を入れようというのだ。
僕「神よ…深く清らかな眠りからも醒めてしまうような、無知なる愚行に、今一時だけ目をつぶりたまえ…」
そういって僕は、ギャッツビーの箱を開けた。

僕「おお……」
そこには、アダムとイブがはじめに食べた禁断の果実を思わせる、禁断の液体があった。

僕「1剤と2剤を混ぜる…だと?馬鹿な!そんなはずあるか!!」
ただでさえ恐れ多いのに、液体を「混ぜる」という「暴挙」…「ケミストリー」による「効果の増大」を狙っているというのか…む、むごい!目の前の現実にクラクラするが、すぐに気を取り直し、取り付かれたように1剤と2剤をシェイクし、頭にぶっかけた。

僕「くわっ!なんという痛みだ!まるで酸性雨が頭皮という名の大地に降り注いでいるかのようだ!」
そこでチラッと説明書が目に入る。

僕「あまり液体を頭皮にかけないようにしてください…だと!?遅すぎるわ!!」
神の悪戯としか思えないミスをしたが、もう後戻りはできない、続行だ。

僕「ラップを巻くのがサロンテクニック…だと?ククク…お手軽にムラを無くせるという訳か!考えたな!!そらそらぁっ!!」
まるで鞭を振り回すかのように、頭にピシャリと巻いてゆく。一瞬でラップは髪の毛全体を包み込んだ。そのとき僕は、鏡に写った自分の姿に驚愕する。

僕「ラップのせいで頭がツルッツルンではないか…うぐぐ、醜い!醜すぎる!!」
僕は怒りで鏡を割ってしまった。

僕「はっ!しまった。今年に入って20枚目の鏡が!!」
少しでも醜い自分が鏡に写ると割ってしまう…僕の悪い癖だ。気を取り直して、2、30分程時間を置く。

僕「イッツショータイム!生まれ変わった我が髪よ!その見目麗しい姿を現したまえ!!」
と言いながらラップを取り、シャンプーで洗って、ブローし、新しい自分と対面した。

僕「…グレイト(素晴らしい)」
ムラなく均一に染まった髪は、珈琲のような上品な色に染まり、見る者全てがため息を禁じ得ないような美しさだった。髪への冒涜かとも思われる行為だったが、この美しさには、神ですらも感嘆の極みであろう。

おしまい
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